2014年08月14日

恥ずべき日本の文化

先日「日本の誇るべき文化」について書きましたが、今日は逆に「恥ずべき文化」について論じたいと思います。

昨日の読売新聞夕刊で、人工肛門を持つ「オストメイト」と呼ばれる障害者が入浴施設の利用を断られるケースが各地で起きているという記事を読んで、本当に悲しくなりました。
専門家の話では、「衛生上問題はなく、拒むべきではない」としているにもかかわらずです。
ある施設長は今後も断り続けると明言しているようですが、日本は他の先進国に比べ、障害者に対してすごく冷たい国だと思います。盲導犬や聴導犬などの介助犬の入場を未だに断る施設が多いとも聞きます。それに障害者用トイレや、障害者優先の駐車場やエレベーター等を平気で利用する健常者が多いのも日本の特徴でしょう。
これは正に日本の恥ずべき文化です。アメリカなどへ旅行すると分かりますが、かの国ではどこへ行っても障害者最優先です。日本との違いを思い知らされます。
障害者への理解というよりも、自分がもし障害を持ったならという想像ができないのでしょう。
体にハンディキャップがあるだけで差別を受けたらどんなに悲しいことか、なぜもっと他人を思いやることができないのでしょうか。
あなた方は今たまたま健常者かもしれませんが、いつ何どき障害を持つとも限りません。

政府は口先だけでは2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて各施設の見直し、障害者支援を行うとしていますが、その本気度が試されると同時に、私たち各個人が意識改革を行っていかないと、この恥ずべき文化を永遠に卒業できないでしょう。
posted by マーベリック at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記