2012年10月05日

翻訳するということ

またまたご無沙汰してしまいました。
まぁ、私のブログなど楽しみにしている人はいないでしょうから、気楽に行こうと思います。

さて、先日外国人の方からある文書の英訳を依頼されました。
私も自分なりに幾つかひな形を作成して翻訳依頼に備えているのですが、
その二つの文書は両方初めてのもので、
しかも簡単なものではなかったためそれなりの金額をいただこうと思ったのですが、
「これしか主人からもらえなかったんです」と泣きつかれ、
人の良い私は(笑)、結局格安の報酬で引き受けることにしました。

早速仕事に取り掛かりましたが私もできるだけ時間を節約したかったので、
ひな形がありそうな文書のほうをネットで検索したところ、
ありました、ありました。
深く感謝しながらひな形をダウンロードさせていただいたのですが、
残念ながら、とてもそのまま使える代物ではありませんでした。
素人が作成したものならともかく、
かりそめにも翻訳業者を名乗るプロ集団の会社でこの有様です。

単語を間違えて覚えていると思われるものから、
訳自体おかしなもの、
そして彼らの致命的なところは日本語をよく勉強していないことです。
その典型が「摘要」の訳を"Apply"などとしてしまっているもの。
そうです、「適用」と間違えているのです。

翻訳と一言にいってもこの仕事は本当に奥が深く、すぐれた技量が必要です。
最近は翻訳機の性能も上がってきてはいると思いますが、
実際日本語の文章を翻訳してみると、
チンプンカンプンな英語に訳されてしまうことが多々あります。
それはご存じの通り日本語の難しさに原因があります。
主語は誰(何)なのか、文章をどこで区切れば良いのか等、
日本人でさえ誤認してしまいがちな文章はよく見受けられます。

昨今の教育現場では小学校から英語を学ばせていますが、
私個人的には疑問符を抱いています。
海外で生活する日本人ならそれはもちろん必要でしょうが、
日本で生活する日本人ならまずは正しい日本語を覚えろと言いたいです。

私の辞書は買ってもすぐボロボロになります。
今回も辞書を片手に悪戦苦闘しながら翻訳を終えましたが、
しっかり仕事をしたなぁという満足感に浸ることができました。

翻訳業者も玉石混交です。
彼らは外国語には自信があるのかもしれませんが、
もっとしっかり日本語を勉強してほしいですね。
お客様からお金をもらうんであればいい加減な仕事はするべきではありません。
お互いプロとして恥ずかしくない仕事をしたいものです。


posted by マーベリック at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記